【12月24日 AFP】3万~5万年前にアジアに住んでいた、ネアンデルタール人から枝分かれした別の人類が、パプアニューギニア人の祖先と交雑していたことが分かった。独マックス・プランク進化人類学研究所(Max-Planck Institute for Evolutionary Anthropology)の国際研究チームが23日の英科学誌ネイチャー(Nature)に発表した。

 研究チームは、2008年にロシア・シベリア(Siberia)地方のデニソワ洞穴(Denisova Cave)で発見されたデニソワ人の女性の指の骨と親知らずからゲノム(全遺伝情報)を抽出し、解析した。

 その結果、ネアンデルタール人と違い、デニソワ人は現代のユーラシア人と遺伝的共通点はないが、DNAの最大12分の1がパプアニューギニアをはじめとするオーストラリア北東に位置する島々に住むメラネシア人と共通していることが分かった。

 これはデニソワ人とメラネシア人の祖先が交雑していたことを意味する。

 研究チームはネアンデルタール人とデニソワ人は約50万年前にアフリカから移動したと考えている。ネアンデルタール人は西に移動して中東や欧州に定住。一方のデニソワ人は東に移動し、更新世の約40万~5万年前にシベリアからアジア南部の海岸に到着して別の人類と交雑したという。

 3月に行われたミトコンドリアゲノムの塩基配列解析では、太古に現生人類やネアンデルタール人から枝分かれしたことを除いては、ほとんど何も明らかにならなかった。(c)AFP

【図解】新系統の人類「デニソワ人」
【関連記事】人類に未発見の新系統か、4万年前のシベリアに