【12月22日 AFP】中国のネットオークション最大手「淘宝(タオバオ、Taobao)」で、イヌやネコの皮を用いた製品が大量に出品されていると国営英字紙「上海日報(Shanghai Daily)」が報じ、動物愛好家らが怒りの声を上げている。

 AFP記者が、淘宝サイトで売買履歴を調べたところ、「優れた防寒性」との宣伝文句で出品されている犬皮製のズボンと帽子が最も人気があった。

 上海日報によると、ある出品者は「全て本物の猫皮製品ばかり」と宣伝していたが、過去1か月に売れたのはベスト1着だけだという。

 淘宝の広報はAFPの取材に対し、犬皮や猫皮製品が出品されていることは事実だが、せいぜい100点程度にすぎないと述べたうえで、「(上海日報の)報道は承知しており、こうした製品の出品者には連絡して製品の削除を求めている」と説明した。

 一方、動物愛護団体などは、犬皮や猫皮業者は野良犬や野良猫を捕獲し、中国東部では主に皮を売買し、南部では食用として肉を食堂などへ売っていると主張している。 

 淘宝は2009年11月に導入したネットオークションサイト売買に関する規則では、絶滅危ぐ動物の部位を用いた製品とともに、イヌやネコの肉、毛皮、皮製品の出品も禁止している。だが、この規則は厳格に適用されているとはいいがたい。(c)AFP

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