【12月16日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が掲載した、バレエ「くるみ割り人形」のこんぺいとうの精が太りすぎだというコメントが、物議をかもしている。

 ことの発端は、バレエ評論家の重鎮アラステア・マコーリー(Alastair Macaulay)氏が、ニューヨーク・シティ・バレエ(New York City Ballet)のプリンシパル・ダンサー、ジェニファー・リンガー(Jenifer RInger)さんについて記した一文だった。

「こんぺいとうの精のジェニファー・リンガーは、こんぺいとうを若干食べ過ぎた感があり、王子のジャレッド・アングル(Jared Angle)もどうやら一緒に食べていたようだ」

 これを受け、リンガーさんは13日、テレビ局NBCの「トゥデー(Today)」に出演し、「わたしは太ってない。ただ、典型的なバレリーナよりは女性らしいフォルムを持っているかと思う」と反論した。

 インターネット上では、すでに摂食障害などのイメージがつきまとっているバレエ界のアーティストたちのあら探しをしているとして、マコーリー氏に非難が殺到。

 オンライン・ニュースサイトのハフィントン・ポスト(Huffington Post)のコメンテーター、ドナ・フィッシュ(Donna Fish)氏は、一般人の基準から見ればリンガーさんはやせていると述べ、「テレビで彼女を見た女性たちは、正直どこにその脂肪とやらがあるのかずっと探し続けていた」と皮肉った。

 また、著名ブロガーのペレス・ヒルトン(Perez Hilton)氏も、「評論家っていうのは胃じゃなくて踊りを評論するんじゃないのかね」とコメント。

 しかしマコーリー氏は、体型はバレエの重要な要素だとして、意見を撤回する考えはないようだ。

 発端となったレビューから2週間後、マコーリー氏は再度この問題に触れた。「特筆すべきは、皆リンガーの容姿についてだけ騒いでいるということだ。わたしが批判した、リンガーとアングルが『人としての奥深さや複雑さを全く感じさせない踊り』に終始したという点については誰もなにも言ってこない。この批評の方がよっぽど深刻なのではないだろうか」(c)AFP