【12月12日 AFP】スウェーデンの首都ストックホルム(Stockholm)中心部の繁華街で11日午後5時(日本時間12日午前1時)ごろ、ほぼ同時に2度の爆発があった。

 警察と救急当局はこの爆発で1人が死亡し、2人が負傷したと発表した。まず1台の車で爆発が発生し、車内にいた2人が軽傷を負って病院に運ばれた。その約2分後、200メートルほど離れた路上にあった別の車で爆発が起き、車の中から1人の遺体が見つかった。

 警察は死者が爆発によるものかは未確認だと発表したが、スウェーデンの公共テレビ局SVTは、爆発は爆弾を使った攻撃によるもので死亡したのは犯人だったと報じ、遺体の近くでくぎが入った袋が見つかったことも伝えた。

 同国の通信社、スウェーデン通信(TT)は爆発の10分ほど前に、アラビア語とスウェーデン語で「我々の兄弟姉妹、我々の子どもたちは死につつある。諸君の子どもたち、娘たち、姉妹たちも死ぬだろう」とのメッセージを受け取っていた。

 スウェーデン通信によると、このメッセージはムジャヒディーン(イスラム聖戦を行う者)にスウェーデンと欧州で行動を起こすよう呼びかけていた。スウェーデン軍のアフガニスタン駐留にも言及していたという。同様のメッセージはスウェーデンの治安機関にも送られていた。

 同国のカール・ビルト(Carl Bildt)外相は、人通りの多い場所を狙った「テロリストによる攻撃」で、失敗に終わったものの、大惨事になる恐れもあったとツイッターに書き込んだ。(c)AFP