【11月28日 AFP】イスラエル軍広報は23日、兵役が免除される正統派ユダヤ教徒のふりをして兵役を逃れようとしたとして、女性約1000人を摘発したと発表した。この女性たちの米SNSフェースブック(Facebook)のアカウントを監視するなどして正統派でないことを突き止めたという。

 ある女性は、ユダヤ教の戒律に従わないレストランで食事をとっている写真をフェースブックに掲載していた。また、別の女性は、肌を露出した服を着ている写真を掲載していた。さらに軍は、民間調査会社を使って金曜日の夜に開かれる偽のパーティー招待状を送り、それに参加の意志を表明した女性たちを摘発した。

「安息日にアカウントをアップデートした人がいたら、つまりその人はPCを使っているということだ。携帯電話で話しているかもしれないし、テレビを見ているかもしれない。これらは(正統派では)禁止されていることだ」とイスラエル軍広報担当者は語った。

 さらに、軍広報は「フェースブックが一般的になったおかげで、若者たちが何をしているのかわかりやすくなった」と語った。軍は、女性たちの自己申告が本当か民間の調査会社8社を使って調査したという。

 イスラエルでは18歳以上の国民に兵役義務があり、兵役期間は男性が3年、女性が2年となっている。戒律に従った食事をとり、安息日に労働をしない女性は兵役が免除されることになっているが、軍には女性が正統派であることを宣言した文書を送ってから60日間の異議申し立て期間が与えられている。(c)AFP