【11月23日 AFP】英王室のウィリアム王子(Prince William、28)が婚約会見からわずか48時間後に、軍用ヘリに乗って救助作戦に参加し、民間人を見事救助していた。英国防省が21日、確認した。

 スポーツクラブで働くグレッグ・ワトキンス(Greg Watkins)さんは18日、ウェールズ(Wales)の最高峰スノードン山(Mount Snowdon)を仲間6人と登山中に立ち往生してしまった。悪天候の中、心臓発作を起こしたとみられている。

 そこで、ウェールズ北西部にある英空軍(Royal Air ForceRAF)基地の捜索救助部隊パイロットのウィリアム王子がほかの兵士3人らと救助チームを組み、ワトキンスさんの救助に向かった。ウィリアム王子は空軍内では「ウェールズ空軍大尉(Flight Lieutenant Wales)」と呼ばれている。

 ワトキンスさんは、英大衆紙サンデー・ミラー(Sunday Mirror)に「何が起きたかよくわからなかった。ウィリアム王子がヘリを操縦してることは病院に到着してから知った。へリから連れ出されるときに『ウィリアム王子が運んでくださったのですよ』とささやかれたんだ。でも手術後に目覚めるまで、よく事態がわからなかった。数時間前にウィリアム王子の婚約発表をテレビで見たばかりだったんだ。今はほんとに驚いてるよ」と語った。(c)AFP