【11月19日 AFP】米不動産王のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が、米国の究極の不動産に興味を示している――ホワイトハウスだ。

 人気リアリティー番組「アプレンティス(The Apprentice)」の司会も務め、不動産業界にとどまらない派手な動向で知られるトランプ氏が、今度は2012年の米大統領選に、共和党候補として出馬することに意欲を見せている。

 米ABCテレビの政治トークショーに出演したトランプ氏は、司会のジョージ・ステファノポロス(George Stephanopoulos)氏を前に「米国にとってポジティブなことが色々起きるところを見たいから、(立候補したら)楽しいだろうね。6月までには決めるよ」と述べ、選挙資金として自前で2億ドル(約170億円)を「軽く」持ち出せると豪語した。

 大統領候補としての主要な政策は、と問われたトランプ氏は、強大化する中国経済との対決だと述べた。同氏はさらに中国について、為替操作によって米国を不利に陥れているのに「罰を受けずに逃げおおせている殺人犯だ」と発言し、「米国に対する敬意はいっさいない。わたしのところにも多くの中国人スタッフがいるし、中国人と取引もしているが、彼らはわれわれをあざ笑っている。わが国はばかだと思われているし、ばかが率いている国だと思われている」と言い募った。

 トランプ氏は1999年にも、大統領選への出馬をほのめかしたことがある。

 もしも共和党の予備選に立候補することになれば、トランプ氏と同様、自分がホストのリアリティ番組をもつ特異なキャラクター、サラ・ペイリン(Sarah Palin)元アラスカ(Alaska)州知事との対決が待つことになりそうだ。この点についてトランプ氏は、「彼女のことは好きだ。しかし、私は戦うよ」と余裕で語った。(c)AFP

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