【11月16日 AFP】米フロリダ(Florida)州で、自動車販売業を営む男性が、車を購入すると無料で本物のカラシニコフ自動小銃(AK-47)がもらえるというキャンペーンを展開し、注目を集めている。

 この、びっくりキャンペーンを始めたのは同州中部サンフォード(Sanford)でオフロードトラック販売店「Nations Trucks」を経営するニック・ジネッタ(Nick Ginetta)さん。11日の「復員軍人の日(Veterans Day)」に合わせ、同店で車を購入すると、地元の銃器店でカラシニコフ自動小銃と交換できるバウチャーがもらえるというキャンペーンを開始した。

 ジネッタさんによると、キャンペーンは狩猟や釣り愛好家、アウトドア志向の男性らに好評で、キャンペーン開始後、売り上げは3倍に伸びたという。最初の4日間で、バウチャー21枚を顧客に手渡した。

「もし現代自動車を売っていたら、こんなキャンペーンはしなかったよ。顧客層が違うからね」(ジネッタさん)

 キャンペーンは、ジネッタさんが銃器店に置いているカラシニコフ小銃100丁がさばけるまで続けるという。

 ユニークなキャンペーンを思いついた理由について、ジネッタさんは「ただの話題づくり。こんなに反響があるとは思いもしなかったよ」と話す。

 カラシニコフ小銃は、世界各地の武装グループが好んで用いるライフル銃だ。米軍との戦いを続けるイラクやアフガニスタンの武装グループも例外ではない。

 ジネッタさんは、これを逆手にとった店員から、からかわれるのだという。「ニック、内線1番に(ウサマ)ビンラディンから電話だよ。彼もトラックを買いたいってさ」(c)AFP