【11月15日 AFP】「あの審判は医者に診てもらった方がいい」――。中国・広州(Guangzhou)で開催中のアジア大会(Asian Games)で13日行われたサッカー男子1次リーグA組の中国対マレーシアで、審判がマレーシアの選手3人を退場処分とし、3-0で敗北したマレーシア代表監督が試合後、おさまらない腹の内をぶちまけた。

「こんな審判は、世界中のどこでも見たことがない」。前半25分に2人、その後さらに1人を退場させられたラジャゴバル・クリシュナサミー(Rajagobal Krishnasamy)代表監督は、オーストラリア人のベン・ウィリアムズ(Ben Williams)主審に「どこかがおかしいに違いない。医者に診てもらったほうがいい」とかみついた。

 退場処分を受けた1人、マレーシア代表主将のサフィク・ラヒム(Safiq Rahim)も衝撃を隠せない。チームメートのマフリ・ヤスリ(Mahuli Jasuli)へのレッドカードに抗議したとたん、ウィリアムズ主審はラヒムに対してもレッドカードを出したのだ。「キャプテンとしてチームメートが退場となった理由を尋ねただけで、いきなりレッドカードを出されるなんて・・・」

 マレーシアは、各組3位同士の対戦でイランに勝利すれば、決勝ラウンド進出の可能性は残されている。だが、故障者を抱えている上に退場処分を受けた3選手は出場できないため、強豪イランとの対戦は厳しい試合となることは間違いない。

「わたしが出場できればいいのだが・・・」。クリシュナサミー監督はぼやくのみだ。(c)AFP