【11月9日 AFP】ソーシャルネットワーキング(SNS)機能を組み込んだ新たなウェブブラウザ「RockMelt(ロックメルト)」のベータ版が8日、ウェブ上で公開された。

 マイクロソフト(Microsoft)のInternet Explorer、アップル(Apple)のサファリ(Safari)、グーグル(Google)のクローム(Chrome)、Mozilla Foundationのファイアフォックス(Firefox)などがひしめき合うブラウザ市場に参入する。

 かつて広く使われたブラウザ、ネットスケープ(Netscape)を開発したマーク・アンドリーセン(Marc Andreessen)氏、経理ソフト大手米インテュイット(Intuit)の元CEO、ビル・キャンベル(Bill Campbell)氏、グーグルやフェースブック(Facebook)、ツイッター(Twitter)に出資している投資家ロン・コンウェイ(Ron Conway)氏らがRockMeltを支援している。

■SNS機能を表示

 RockMeltの特徴はフェースブックやツイッターなどのSNS機能を同時に表示している点だ。画面の右側に各SNSサービスが、左側には知人や友人が表示される。
 
「現代のユーザーには、ウェブサイト閲覧を超えた機能を持つブラウザが必要だ」と、RockMeltの共同創設者で社長のエリック・ビシュリア(Eric Vishria)氏は言う。「RockMeltは、友人とのコンタクト、情報共有、アップデート、検索といった、ユーザーがウェブ上で日常的に行う活動を支援する」
 
 グーグルのクロームをサポートするオープンソースプロジェクトChromiumをもとに開発されたRockMeltは、アップルのマッキントッシュ(Macintosh)とマイクロソフトのウィンドウズ(Windows)環境で動作する。

 アンドリーセン氏は1994年にネットスケープ・コミュニケーションズ(Netscape Communications)社を共同で創業し、4年後に同社をAOLに売却した。(c)AFP