【11月9日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領とともにインドを訪問したミシェル(Michelle Obama)夫人(46)が、オバマ氏に欠けているといわれる庶民性を発揮し、インド国民の間で一大ブームを巻き起こしている。

 6日には訪問先のムンバイ(Mumbai)で、インドのヒット曲にあわせてノリノリのダンスを披露。翌7日にも、地元学校の生徒たちとインド舞踏を踊ったミシェル夫人を、英字紙タイムズ・オブ・インディア(Times of India)は「ダンシング・クイーン」と讃えた。

 インドのテレビニュースでも、ダンスを踊るミシェル夫人の映像が繰り返し放映され、インドの大手テレビ局NDTVは、ミシェル夫人のダンスが「オバマ大統領のインド初訪問のイメージを決定づけた」と論評した。

 ミシェル夫人が7日、ムンバイのセント・ザビエル大学(St. Xavier's College)で学生らを前に行った演説には、シカゴ(Chicago)の労働者階級の家庭で育った子ども時代のストーリーがちりばめられ、夫人は聴衆に向かって「大きな夢を抱きつづけましょう。巨大な夢をね」と励ました。

 翌8日にはミシェル夫人がニューデリー(New Delhi)のハンドクラフト博物館「National Handicrafts and Handloom Museum」を訪問するという予定外の出来事もあった。ミシェル夫人はカラフルな腕輪を買い込んだり、女学生のグループと立ち話をしたりして楽しんだ。

 作家で評論家としても活躍するShobhaa De氏は、AFPとのインタビューで、ミシェル夫人のインド訪問を「魅力攻撃」と評し、「彼女(ミシェル夫人)は見事な成功を収めた。彼女がインド庶民と交流したのは、彼女が自分自身で考え、感性で行動できる対応能力を備えているからだ」と語った。(c)AFP/Ammu Kannampilly