アマゾンの電子書籍端末「キンドル」、中国のネット規制すり抜ける
発信地:香港
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【11月2日 AFP】米インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)の電子書籍端末「キンドル3G(Kindle 3G)」が中国のユーザーに思わぬ恩恵をもたらしていることが分かった。
中国当局はフェースブック(Facebook)やツイッター(Twitter)などのサイトを遮断して一般ユーザーが国内から利用できないようにしているが、香港(Hong Kong)の英語日刊紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(South China Morning Post)が1日に報じたところによると、キンドルのインターネット閲覧機能はこの検閲システムを自動的にすり抜けてしまうという。
中国には4億2000万人以上のウェブユーザーがいるが、アマゾンが同紙に明らかにしたところでは、同社は中国本土に向けてキンドル本体を出荷したり、ウェブコンテンツを提供したりすることはできない。
■持ち込めないはずのキンドル本体、中国本土で流通
だが、ある業者が同紙に対し、中国外の住所宛にキンドルを配送させ、数台ずつ国内に持ち込んでいると明かした。この業者は前月には300台を売りさばいたという。AFP記者も、中国ネット通販最大手「淘宝(タオバオ、Taobao)」で数十台のキンドルが出品されていることを確認した。価格は格安の700元(約8500円)から5000元(約6万円)といったところだ。
中国人ブロガーの中には、「自動的にファイアウォールを飛び越えられる」とキンドルを推奨している人もいるという。
香港大学(University of Hong Kong)電気・電子工学科のローレンス・イェン・クワン(Lawrence Yeung Kwan)教授は、中国本土におけるネット監視システムがキンドルのネット接続を見逃している可能性があると同紙に語った。
■当局がキンドルの接続にお目こぼし?
「キンドルは端末ごとに個人アカウントに登録されるので全てのユーザー情報は明らかになっている。さらにキンドルの主な機能は電子書籍リーダーであるため、検閲側はキンドル端末によるネット接続は比較的安全だと見なしたのかもしれない」(クワン教授)
キンドルには独自のネットワーク「アマゾン・ウィスパーネット(Amazon Whispernet)」があり、米国ではAT&Tの3Gデータ通信ネットワーク、米国以外では提携通信会社のネットワークを利用する。
アマゾンのウェブサイトに掲載された地図によると中国の多くの都市で3G無線通信が利用できるようになっていることから、サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙はこのネットワークには中国の通信業者も加わっている可能性もあると指摘している。(c)AFP
中国当局はフェースブック(Facebook)やツイッター(Twitter)などのサイトを遮断して一般ユーザーが国内から利用できないようにしているが、香港(Hong Kong)の英語日刊紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(South China Morning Post)が1日に報じたところによると、キンドルのインターネット閲覧機能はこの検閲システムを自動的にすり抜けてしまうという。
中国には4億2000万人以上のウェブユーザーがいるが、アマゾンが同紙に明らかにしたところでは、同社は中国本土に向けてキンドル本体を出荷したり、ウェブコンテンツを提供したりすることはできない。
■持ち込めないはずのキンドル本体、中国本土で流通
だが、ある業者が同紙に対し、中国外の住所宛にキンドルを配送させ、数台ずつ国内に持ち込んでいると明かした。この業者は前月には300台を売りさばいたという。AFP記者も、中国ネット通販最大手「淘宝(タオバオ、Taobao)」で数十台のキンドルが出品されていることを確認した。価格は格安の700元(約8500円)から5000元(約6万円)といったところだ。
中国人ブロガーの中には、「自動的にファイアウォールを飛び越えられる」とキンドルを推奨している人もいるという。
香港大学(University of Hong Kong)電気・電子工学科のローレンス・イェン・クワン(Lawrence Yeung Kwan)教授は、中国本土におけるネット監視システムがキンドルのネット接続を見逃している可能性があると同紙に語った。
■当局がキンドルの接続にお目こぼし?
「キンドルは端末ごとに個人アカウントに登録されるので全てのユーザー情報は明らかになっている。さらにキンドルの主な機能は電子書籍リーダーであるため、検閲側はキンドル端末によるネット接続は比較的安全だと見なしたのかもしれない」(クワン教授)
キンドルには独自のネットワーク「アマゾン・ウィスパーネット(Amazon Whispernet)」があり、米国ではAT&Tの3Gデータ通信ネットワーク、米国以外では提携通信会社のネットワークを利用する。
アマゾンのウェブサイトに掲載された地図によると中国の多くの都市で3G無線通信が利用できるようになっていることから、サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙はこのネットワークには中国の通信業者も加わっている可能性もあると指摘している。(c)AFP