ボスニア逃亡戦犯に懸賞金1000万ユーロ
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【10月29日 AFP】ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争中、ボスニア内のセルビア人勢力の軍司令官だった大物戦犯で、逃亡を続けているラトコ・ムラディッチ(Ratko Mladic)被告を追うセルビア政府は28日、拘束につながる情報提供に対する懸賞金をこれまでの10倍に増やし、1000万ユーロ(約11億2000万円)を支払うと発表した。
国連(UN)旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(International Criminal Tribunal for the former Yugoslavia、ICTY)に起訴されたボスニア紛争の戦犯で逃走を続けているのはこのムラディッチ被告と、クロアチア領内のセルビア人勢力指導者だったゴラン・ハジッチ(Goran Hadzic)被告の2人だけとなっている。
セルビアのミリヴォイエ・ミハイロヴィッチ(Milivoje Mihajlovic)報道官によると、政府はハジッチ被告の所在情報に対する懸賞金も25万ユーロ(約2800万円)から100万ユーロ(約1億1200万円)に引き上げることを決定した。
戦犯法廷のブルーノ・ベカリッチ(Bruno Vekaric)次席検察官は「欧州連合(EU)加盟の最後の障害を取り除きたいという政府の明確な政治的意志の表れ」だと述べ、「逃走中の2人はわが国全体を人質にとっているだけではなく、彼ら自身の家族や未来の世代までをも人質にしている」と非難した。
ムラディッチ被告はボスニア・ヘルツェゴビナ紛争におけるジェノサイド、戦争犯罪、人道に対する罪で起訴されている。セルビア政府は2007年10月、ムラディッチ被告の拘束につながった情報提供に100万ドル(約8000万円)の懸賞金をかけていた。(c)AFP/Stephanie van den Berg