【10月27日 AFP】英ロードサービス会社オートナショナル・レスキュー(Autonational Rescue)は26日、英国内で毎年、野生のシカ約7万4000頭が交通事故で死んでいるとの統計を発表した。

 同社のローナン・ハート(Ronan Hart)マーケティング部長によると、シカを巻き込んだ交通事故が1日に200件発生している計算になるという。車両とシカとの衝突事故では人間も約700人が負傷して死者も出ており、年間損害額は約2100万ポンド(約27億円)に上る。

 シカの問題については、イングランド南西部デボン(Devon)州の道路近くで雄のアカシカが死んでいるのが見つかったばかりだ。 

 このアカシカは同州内の国立公園エクスムーア(Exmoor)で何度も目撃されていたことから、「エクスムーアの皇帝(Exmoor Emperor)」と呼ばれていた。角を含む全長は2.75メートルで英国内に生息する最大の野生動物とみられていた。狩猟の許可を得ていたハンターが角目当てに撃ち殺したものとみられている。(c)AFP