【10月27日 AFP】菅直人(Naoto Kan)首相は27日、名古屋市で開かれている生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で同日始まった閣僚級会合であいさつし、日本は途上国の生態系保護に今後3年間で20億ドル(約1600億円)の支援を行うと表明した。

 途上国側は今回の会議で一貫して、途上国にある熱帯雨林や河川、生態系の保護について先進国が資金援助すべきだと主張している。

 この問題で途上国と先進国の間に大きな意見の隔たりがあり、最終日の29日までに実効性のある合意に達しない恐れも出てきている。

 菅首相は、すべての国に対立を克服するため一層の努力を求めた。また、国連(UN)が2020年までの10年を「生物多様性の10年」とすることを提案した。(c)AFP