【10月22日 AFP】スペインの首都マドリード(Madrid)で、「居眠りチャンピオン」を決定する初の「シエスタ選手権」が開催されている。昼食後の昼寝という昔ながらの伝統を復活させたいという願いも込められている。

 会場は、ショッピングモールの真ん中に並べられた水色のソファーの上だ。「選手」たちは脈拍計を装着されて、ここで20分間ほど居眠りをする。パジャマを着た人もいれば、アイマスクを付けた人、上着を顔にかけて眠る人もいる。

 20分間フルに眠れたら最高点の2万点を獲得し、寝ていた時間が短いほど点数は低くなる。「ユニークな寝姿」「大きないびき」「人目を引く服装」も高得点の対象だ。

■1日50人が参加

 主催者は「全国シエスタ同好会(National Association of Friends of the Siesta)」で、14日から23日まで開催されている。優勝者には賞金1000ユーロ(約11万円)が贈られる。

 同好会は大会の目的について、「昼寝はすべての人にとって健康的で素晴らしいもの。そんな昼寝の習慣が守られ、実践されねばならないという考え方を広めるため」と説明している。

 選手権は1日8回、5人ずつが参加して行われている。「最初は恥ずかしがられるのではと心配しましたが、ふたを開けてみれば、1日平均50人ほどが参加しています」と、ある関係者は話した。

 大好評を受け、同好会では今後も同様のシエスタ大会を開催していく考えだ。海外での開催も検討している。(c)AFP