【10月19日 senken h】バルセロナ発のバック、革小物ブランド「ルポ(LUPO)」は、ミラノ、ミペル展においてイタリアブランド以外で初めて最優秀デザイン賞を手に入れたことが納得できるほど、その個性的でモダンなデザインが魅力だ。ブランドスタートから20年あまり、すでに世界の多くの国々で成功をおさめ、来年にはパリにフラッグシップショップをオープンする予定という。ホセ・マリア・モレネテ社長にブランドのルーツや、成功の理由について語ってもらった。

 「この道に入るきっかけは、ハンドメードのスーツケースを作っていた祖父とバックの店を持っていた母からの影響です。妹のミレイアがデザインをし、その他のことは私が受け持ち、当初から国際市場を視野に入れて1989年にルポを立ち上げました。国外の重要な展示会に参加し、すぐにフランス、イタリア、ベルギーなど多くの国で展開が始まりました。日本市場へは96年から進出し、百貨店のコーナーやインショップを中心に、一部ブティックも含めて順調に拡大し、04年にはジャパン社を設立しました。06年には表参道ヒルズにフラッグシップショップをオーブンしましたが、現在この店は周りの環境が変わってしまったことから一時撤退し、新しい店を再来年以降に考えています」と、現在までのスピーディな成功の経緯を説明してくれた。

 これまでの成果を上げた要因は、大きく分けて3点に集約されるという。1点目は品質。最上級のスペインの革を使い、100%自社工場で生産し、外のデザインばかりでなく裏地や付属まできめ細かい配慮をし、使い勝手の良い機能性も含めて最高のものを提供している点。2点目はデザイン。トレンドを追うのでなく、オリジナリティーを大切にし、モダンで都会的なデザインを追求。とくにバルセロナという環境の中からインスパイアされたデザインであることが重要なポイント。3点目はブランドイメージを構築してきたこと。製品のみでなく、ブランドのイメージを作り上げるために、店舗やプレス活動などトータルで力を入れてきたこと。この3点と分析している。

 最後に日本へのメッセージとして、「日本は行く度に驚きと感動を与えてくれる大好きな国です。要求はとても高いけれど、それは我々がより良い製品を生むための原動力になっています。もちろん最も重要な国です」と、すばらしい言葉を残してくれた。この前向きで真摯な姿勢が、将来のより大きな成功を感じさせてくれる。 (c)senken h / text:丸山宏子

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