【10月15日 AFP】激痛をもたらす腎臓結石の一種、シスチン結石の成長を阻害する新たな技術を開発したとする論文が、15日の米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。

 米ニューヨーク大(New York University)とウィスコンシン医科大(Medical College of Wisconsin)の研究チームは、結石を分子レベルで破壊する方法を模索するため、物体をナノメートル単位で見ることが可能な原子間力顕微鏡法を用いてシスチン結晶の成長を観察。成長の仕方を把握することにより、成長を阻害する化学物質を特定したという。

 論文を執筆したマイケル・ワード(Michael Ward)ニューヨーク大化学学部長は、「結晶化を妨げることで結石を防ぐという、新たな手法につながるかもしれない」と話している。

 シスチン結晶の現行の予防薬には、吐き気、熱、倦怠感、皮膚アレルギー、過敏性などの副作用があった。(c)AFP