【10月15日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相は14日、自動車レースのF1世界選手権を2014年からロシアで開催することで、運営組織と合意し、契約を締結した。

 F1開催権利などを管理するFOA(Formula One Administration)のバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)会長とプーチン首相が、ロシア南部のソチ(Sochi)で会見し、合意に達した。

 契約によると、2014年冬期五輪の開催地でもあるソチと同地のあるクラスノダール(Krasnodar)地方が、2014~20年の「ソチ・グランプリ(Sochi Grand Prix)」の開催権を取得した。契約は5年の延長オプション付き。既存施設のほか、冬季五輪用に整備中の道路などを利用する予定だという。

 また、プーチン首相の報道官がAFPに明かしたところでは、ソチ冬季五輪の準備に影響が出る場合にはF1開催を1年遅らせ、2015年からとする可能性もある。

 プーチン首相は国際的なスポーツ大会のロシア誘致を進めており、冬季五輪のほか、サッカーW杯の開催候補地にも名乗りを上げている。F1開催は、旧ソ連時代から繰り返し構想が持ち上がっており、2002年にはモスクワ(Moscow)が開催権の獲得目前まで交渉を進めたが、実現せずにいた。今年はロシア人初のF1ドライバー、ビタリー・ペトロフ(Vitaly Petrov)がルノー(Renault)のレギュラーシートを獲得しており、同国内でのGP視聴者も増えている。(c)AFP/Alexander Nemenov