【10月15日 AFP】マダガスカル東部で新種の肉食性ほ乳類を発見したと、英ダレル野生生物保護基金(Durrell Wildlife Conservation Trust)が14日明らかにした。

 体毛が茶色でマングースに似たこの動物は、アラオトラ湖(Lake Alaotra)の湿地帯で発見され、マダガスカルで自然保護活動の陣頭指揮をとっていた故ジェラルド・ダレル(Gerald Durrell)氏にちなんでダレルズ・ボンツィラ(Durrell's vontsira)と名づけられた。マダガスカルに多いエウプレルス科に属している。

 2004年に捕獲され、新種かどうかの確認を同基金が続けてきた。同島で肉食のほ乳類の新種が発見されたのは、1986年以来。

 しかし、この新種は既に絶滅の危機にひんしているという。主な原因は、野火や雨不足で生息地である湿地帯の乾燥が進んでいることだ。自然保護活動家らは数年前から地元民に対し、生物多様性を保護することの重要性を説いてきたが、今回の発見により湿地帯の保護に対する関心が一層高まることを期待している。(c)AFP