【10月14日 senken h】神戸の街並みと港が一望でき、自然に恵まれた六甲山。今秋その六甲山を舞台にして、現代アートの展覧会、六甲ミーツ・アート「芸術散歩2010」が開催されている。自然の中をゆっくりと散策しながら、アートを通して六甲山の魅力を再発見するイベントだ。

 六甲山は、夜景の美しさで知られる山頂からの眺めや、豊かな自然で今も多くの人に愛されている。山頂付近には、六甲山カンツリーハウスや六甲高山植物園などいろいろな施設があり、神戸の地元っ子だけでなく、関西に住んでいる人なら一度は訪れたことがあるはず。

 これらの施設を舞台に、41組の参加アーティストによる、六甲山のありのままの自然や景観を生かした作品が展示されるのが、六甲ミーツ・アート「芸術散歩2010」。木々の中を散歩しながら、現代アートと難しく考えず、自由に作品に触れたり、体験したりして、新しい六甲山を楽しむことができる。お弁当やおやつを持って、のんびりと過ごしながら会場を巡るのもお薦め。いつもとは違った景色を発見できるかも。

 アートによって新しい風景と魅力を見せてくれる、六甲山にぜひ出かけてみたい。

■ 注目ポイント1 ー 自然体感展望台 六甲枝垂れ
 阪神間や大阪湾の景色を眺めるだけでなく、六甲山の自然環境を体感できるという新しいタイプの展望台として、今夏オープン。

 総檜葺きの枝垂れをイメージした「枝葉」のフレームが展望台を覆う印象的な外観で、枝葉越しに風景を見たり、降り注ぐ木漏れ日を浴びたりできる。水面をたたえた場所もあり、水面に映る景色を見るだけでなく、冬には氷が張ることもあるとか。北海道南部の年間平均気温に相当する環境を利用したもので、この氷を氷室に保管し風を通すことで、夏を涼しくする仕組みなどを取り入れている。六甲山の四季を通じて、地球と一体感を感じられるスポットだ。10月23日からは夜間にライトアップも予定。

■ 注目ポイント2 ーイチハラヒロコ
 言葉による作品を手がけているアーティスト。ユーモラスさと、ときにはシニカルな毒もある言葉もあったりと、作品を観た人からは、クスクスと笑い声が起きる。これまでは、白地に黒い文字を配した作品のみを制作してきたが、今回初めてチャンレジしたのは、六甲山カンツリーハウスの丘陵にある大芝生。その芝を刈り、文字を浮かび上がらせるというもの。新境地となる緑を題材にどんな言葉の作品となったかは、見てのお楽しみ。

■ 注目ポイント3 ー山崎龍一
 見るものとの距離を感じさせる表情をモチーフに使う、現代のぎごちない人間関係を表現するかのような作品を制作する彫刻家。全身タイツのようなフードの服を着た小さな作品が、会場内の天井など高いところや見えにくいところに7点ほど置かれている。マップを元に、それを探すようにして作品と出合う仕掛けがしてある。「人見知りで物陰に隠れている作品達を探して温かい目で見てあげてください」とのメッセージ。(c)senken h

<開催場所>
六甲山カンツリーハウス、六甲高山植物園、オルゴールミュージアム ホール・オブ・ホールズ六甲、自然体験展望台六甲枝垂れ(以上4施設は有料)、六甲ガーデンテラス、六甲ケーブル六甲山上駅付近

<招待作家>
磯崎道佳、イチハラヒロコ、今井紀彰、遠藤幹子、太田三郎、開発好明、金子良/のびアニキ、北川貴好、國府理、KOSUGE1-16、ジョン・ギャスライト、田中健司、谷山恭子、Nadegata Instant Party(中崎透+山城大督+野田智子)、伏見雅之、藤本由紀夫、マスダマキコ、宮永甲太郎、森脇裕之、柳原照弘、山崎龍一/他公募作家 20組

【詳細情報】
開催期間:2010年9月18日(土)~11月23日(火・祝)期間中無休  10:00~17:00(日・祝9:00~)
マップ付き周遊チケット:当日料金 大人(中学生以上)1800円、小人(4歳~小学生)900円

【関連情報】
汐の香りと緑の薫り、伝えたい魅力にあふれるまち、神戸へようこそ(1)(2)
特集:senken h 107
六甲ミーツ・アート「芸術散歩2010」 公式サイト