【10月8日 AFP】誰もがあんなだと思わないで――。ロシアの名門モスクワ大学(Moscow State University)でジャーナリズムを専攻する女子学生らが、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相への誕生日祝いとして作製した「お色気カレンダー」に対抗し、同じ学部の別の女子学生グループが7日、「代替カレンダー」を緊急発表した。

 6日にメディアの話題をさらった「お色気カレンダー」は、女子大生らが下着姿でポーズを取り、プーチン首相への愛を語る内容。

 これに対し、「ジャーナリズムの名門校で学ぶ誰もが『プーチン派』ではないことを示したかった」という学生グループが、一晩で撮影・作製した新しい「代替カレンダー」は、口元をバツ印のテープでふさがれた女子学生の写真とともに、「(プーチン体制に批判的だったジャーナリストの)アンナ・ポリトコフスカヤ(Anna Politkovskaya)を殺したのは誰?」「(プーチン首相によって投獄された元石油王)ミハイル・ホドルコフスキー(Mikhail Khodorkovsky)はいつ釈放される?」などの文字が躍っている。

   「代替カレンダー」のモデルをつとめた女子学生の1人は、お色気カレンダーを「最悪」とこき下ろした。「あの子たちと同じ学部で勉強している学生たちの中には、ジャーナリズムに真剣で、国の情勢に高い関心のある学生もいるのだと示したかったんです」

 カレンダーはhttp://sasha-utkin.livejournal.com/からダウンロード入手のみ可能。作製グループは、印刷資金を提供してくれるスポンサーを求めている。(c)AFP

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