【10月7日 AFP】米通信機器大手モトローラ(Motorola)は6日、米アップル(Apple)が携帯電話「iPhone」やタブレッド型PC「iPad」などの製品でモトローラの保有する18件の特許を侵害しているとして、アップルを提訴した。

 モトローラは、アップルのiPhone、iPad、iPod Touch、一部のマッキントッシュ(Macintosh)製品が「モトローラの開発した重要な技術分野での早期のイノベーションに関連した」同社の特許18件を侵害していると主張。声明によると、侵害された特許はアンテナの設計や、電子メールをワイヤレスにやりとりする方法、近接センサー技術、ソフトウエアアプリケーション管理、ロケーションベースサービス、複数機器の同期に関連したものだという。

 モトローラによれば、同社子会社の携帯電話事業部門モトローラ・モビリティ(Motorola Mobility)が米国際貿易委員会(US International Trade CommissionITC)とモトローラ本社のあるイリノイ(Illinois)州裁判所、フロリダ(Florida)州裁判所に提訴した。ITCに対し、アップルによるモトローラの特許使用を調査し、特許を侵害している製品の米国での販売、輸入などの差し止めを求めている。

 特許侵害訴訟はIT大手間ではよくあることで、訴訟を起こしたモトローラも、数日前に米マイクロソフト(Microsoft)に提訴されたばかり。マイクロソフトは1日、モトローラが米グーグル(Google)の基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」を搭載した携帯電話で、マイクロソフトの保有する特許を侵害していると提訴していた。(c)AFP