【10月5日 AFP】サッカー好きで知られる南米ボリビアのエボ・モラレス(Evo Morales)大統領が、週末の3日に行われた野党サッカーチームとの親善試合で反則プレーを受け、右脚を負傷した。

 4日の政府発表によると、モラレス大統領は試合中、野党・恐れなき運動党(MSM)のダニエル・グスタボ・カルタヘナ(Daniel Gustavo Cartagena)党首に右脚をけられた。このファウル行為でカルタヘナ氏は退場となり、試合は4-4のドローで終了した。

 試合終了後、モラレス大統領は「パスを出したと思ったら、突然、脚をけられた、しかも、(ファウルは)それが初めてじゃなかった」と語った。右脚の内側は打撲によるあざができ、「消炎剤と痛み止めと3~4日の安静」が必要と診断された。報道官によるとモラレス大統領は4日、めずらしく執務室から離れなかったという。

 しかし、大統領はすべてを語っていたわけではなかった。地元テレビが放映した試合の映像には、ファウルを受けたモラレス大統領がすぐさまカルタヘナ氏の股間にひざけりを見舞い、急所に一撃を受けたカルタヘナ氏がピッチに倒れ込んで苦しむという、大統領による報復行為の一部始終がとらえられていた。(c)AFP