【10月6日 AFP】オランダ統計局(Statistics Netherlands)は4日、大麻の使用者が精神疾患を抱える割合は、大麻を吸わない人の2倍とした調査結果を公表した。

 調査は2007~09年に15~65歳の約1万8500人を対象に実施したもの。その結果、精神的な問題を抱える割合は、大麻吸引経験のある男性で20%、女性28%だったが、大麻を使用したことのない人では男性10%、女性14%で、いずれも吸引者の半分だった。

 大麻を吸う人が陥る精神的な問題は、「不安を感じる」「憂鬱である」「わけもなく悲しい」「イライラする」といったもの。一方、吸引者とそうでない人の間に、健康上の差異はほとんど認められなかった。

 また、調査対象者のうち、直近の1か月で、少なくとも1回以上、大麻を使用したという人は、全体の4%だった。

 オランダで大麻は基本的には違法薬物だが、5グラム未満の所持または吸引は許容範囲内とする寛容政策をとっている。(c)AFP