障害で話せない子どもの気持ちを「音楽」に変換、カナダの研究者
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【10月5日 AFP】近い将来、生理学的信号を音楽に変換する装置を使って、重い障害のために話すことができない子どもも気持ちを伝えられるようになるかもしれない。素晴らしいアイディアを世界に広げることを目指して活動している米非営利団体「TED(テド、Technology, Entertainment, Design)」が1日にカナダ・モントリオール(Montreal)で開いた催しでこうした研究成果が発表された。
博士課程に通うステファニー・ブレイン(Stefanie Blain)氏は、トロント(Toronto)にあるカナダ最大の子どもリハビリ病院で、5年間、重度の障害児とその親のコミュニケーションに関する研究を行ってきた。
ブレイン氏によると、親は、唇の微細な動きや呼吸の変化で子どもの気持ちを「読み取る」ことができる。こうした微小な生理学的信号を測定してみると、植物状態のように見える15歳の少年がお気に入りのおもちゃを見つけた時に「生き生きする」ことが明確に確認された。
たとえ神経が完全にまひした状態であっても、体は、体温や汗の量、心拍数や呼吸数などの変化によって反応し続けるという。
■歌を奏で始めた少年
ブレイン氏は最初、こうした生理学的覚醒を3Dグラフィックに変換してみたのだが、出来上がったものは意味をなさなかった。そこで、「音楽家になった気分で」、これらを音に変換するアルゴリズムを作成した。こうしてできたソフトウェアは、生理学的信号を解読し、さまざまな音色の音に変換する。子どもの心が静かな時は柔らかい低音、楽しいことを考えている時は高温で複雑な音、といった具合だ。
これを、植物状態のように見える別の少年に試してみたところ、ピエロが病室を訪問するたびに「生物学的な歌」を奏でるようになった。「少年が周りの世界を知覚している」ことを少年の親と病院のスタッフがはっきりと悟ったのは、この時が初めてだったという。
「病院の廊下が歌であふれ返る場面、親が子どもの気持ちを本当に理解できた場面を想像してみてください。すばらしいとは思いませんか?」(ブレイン氏)
現在は、トム・チャウ(Tom Chau)氏率いる研究チームが、この技術を基に、重度の障害を持つ子どもが質問に対して「イエス」か「ノー」で答えたり、コンピューターを使えるようにしたりする仕組みを開発中だという。(c)AFP
博士課程に通うステファニー・ブレイン(Stefanie Blain)氏は、トロント(Toronto)にあるカナダ最大の子どもリハビリ病院で、5年間、重度の障害児とその親のコミュニケーションに関する研究を行ってきた。
ブレイン氏によると、親は、唇の微細な動きや呼吸の変化で子どもの気持ちを「読み取る」ことができる。こうした微小な生理学的信号を測定してみると、植物状態のように見える15歳の少年がお気に入りのおもちゃを見つけた時に「生き生きする」ことが明確に確認された。
たとえ神経が完全にまひした状態であっても、体は、体温や汗の量、心拍数や呼吸数などの変化によって反応し続けるという。
■歌を奏で始めた少年
ブレイン氏は最初、こうした生理学的覚醒を3Dグラフィックに変換してみたのだが、出来上がったものは意味をなさなかった。そこで、「音楽家になった気分で」、これらを音に変換するアルゴリズムを作成した。こうしてできたソフトウェアは、生理学的信号を解読し、さまざまな音色の音に変換する。子どもの心が静かな時は柔らかい低音、楽しいことを考えている時は高温で複雑な音、といった具合だ。
これを、植物状態のように見える別の少年に試してみたところ、ピエロが病室を訪問するたびに「生物学的な歌」を奏でるようになった。「少年が周りの世界を知覚している」ことを少年の親と病院のスタッフがはっきりと悟ったのは、この時が初めてだったという。
「病院の廊下が歌であふれ返る場面、親が子どもの気持ちを本当に理解できた場面を想像してみてください。すばらしいとは思いませんか?」(ブレイン氏)
現在は、トム・チャウ(Tom Chau)氏率いる研究チームが、この技術を基に、重度の障害を持つ子どもが質問に対して「イエス」か「ノー」で答えたり、コンピューターを使えるようにしたりする仕組みを開発中だという。(c)AFP