【9月25日 AFP】2004年に英女王が、宮殿などの暖房設備の交換費用をまかなうために貧困支援基金から資金提供を受けることはできないだろうかと英国政府に打診していたことが明らかになったと、英紙インディペンデント(Independent)が24日、伝えた。

 英政府は、拠出したことが報道されれば女王に対する大スキャンダルになるとして提案を拒否していたという。インディペンデント紙は、英情報公開法にもとづく資料開示でこの要請についての文書を入手した。

 これによると2004年に王室の担当者が、女王の電気・ガス料金が50%増加して年間100万ポンド(約1億3000万円)以上になり、もはや「どうしようもならない」状態になったと担当省庁に要請したという。

 王室は当時、政府から年間1500万ポンド(約20億円)の宮殿維持費を受け取っていたが、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)とウインザー城(Windsor Castle)の熱電併給設備4基を交換したいので、その費用を特別な基金から拠出でまかなうことができないかと政府に問い合わせたという。

 当時の労働党(Labour Party)政権は当初この提案を受け入れたものの、最終的には拒否した。英政府高官は、王室宛の書簡でこの基金の目的を説明した上で、「たとえば病院用の基金から王室に資金を拠出したとして、その後起きるであろう好ましくない報道を考えると、多少不安に感じる」と付け加えた。

 バッキンガム宮殿はこの報道についてのコメントを拒否した。(c)AFP