【9月19日 AFP】非常に強い台風11号(アジア名:ファナピ、Fanapi)が19日朝、台湾に上陸した。西に向かっており、20日に中国南東部沿岸に上陸する恐れがある。

 台湾の中央気象局(Central Weather Bureau)は、台風11号は午前8時40分(日本時間同9時40分)ごろ、東部沿岸の花蓮(Hualien)市付近に上陸したと発表した。台湾消防部(National Fire Agency)によると6000人が避難したが、強風で転んだり、バイクが転倒したり、強風で飛ばされた物に当たるなどして19人が負傷した。

 台湾では死者・行方不明者が700人を超えた前年の台風8号(モーラコット、Morakot)の記憶が生々しい。この時は馬英九(Ma Ying-jeou)総統と政府の対応の遅さに批判が集中した。

 その反省をふまえ、今回は馬総統が18日に各自治体幹部とビデオ会議で対策を協議するなど当局は素早い動きを見せた。高速鉄道の運行が一時見合わされたほか、空の便では国内線すべてと国際線5本が欠航した。中央気象局によると、台湾での強風は19日午後に若干弱まったものの、台湾各地で400ミリを超える雨が降り、今後も強い雨が降る恐れがあるため、低地での洪水に注意を呼びかけている。

 一方、中国気象局は、台風11号が20日に中国南東部沿岸の広東(Guangdong)省や福建(Fujian)省に上陸する可能性があると発表したため、福建省では漁船5万5000隻が港に戻り、約15万人が避難するなど警戒を強めている。(c)AFP