【9月17日 AFP】先日閉幕したイタリアのベネチア国際映画祭で元恋人のソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)監督に最高賞の金獅子(Golden Lion)賞を授与した審査委員長のクエンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino)監督に対し、同国のサンドロ・ボンディ(Sandro Bondi)文化相が「エリート主義者」だと非難した。

 ボンディ文化相は17日発売の週刊誌パノラマ(Panorama)のインタビューで、「タランティーノはエリート主義、相対主義、お高くとまった文化の権化だ。彼の考え方がその重大な判断に影響を与えている」と語った。

 さらに「映画祭の結果が、皆に目を開かせ反省を強いるだろう」と受賞結果を批判した。

■親しい面々が主要な賞を独占

 タランティーノ監督は審査委員長として、友人らに賞を与えたのではないかと批判を受けている。コッポラ監督が『サムウェア(原題、Somewhere)』で金獅子賞を獲得したほか、タランティーノの友人のアレックス・デ・ラ・イグレシア(Alex de la Iglesia)監督が銀獅子賞(監督賞)を、タランティーノ監督が師と仰ぎ、監督デビュー作『レザボアドッグス(Reservoir Dogs)』で製作総指揮を務めたモンテ・ヘルマン(Monte Hellman)監督が特別獅子賞を受賞している。

 ボンディ文化相は、映画祭運営費の一部を国が負担していることから、次回からは審査員の選択に国が関与したいとも答えた。今年の運営費は1200万ユーロ(約13億円)で700万ユーロ(約8億円)を国が支出した。

 今年の審査員の中にはタランティーノ監督と交流のあるフランスのアルノー・デプレシャン(Arnaud Desplechin)監督、メキシコのギジェルモ・アリアガ(Guillermo Arriaga)監督、イタリアのガブリエレ・サルヴァトレス(Gabriele Salvatores)監督が入っていた。(c)AFP