【8月31日 AFP】インドネシアで22日、モスクから流れるイスラム教の聖典コーランを読誦する音がうるさいと、スピーカーのケーブルを引き抜いた米国人男性が、「神に対する冒とく」の容疑で逮捕された。

 地元警察が30日明らかにしたところによると、この男性はロンボク島(Lombok Island)に住む米国人、ルーク・グレゴリー・ロイド(Luke Gregory Lloyd)さん(64)。

 ロイドさんは、イスラム教の「ラマダン(断食月)」の間、自宅近くのモスクが毎晩、ラウド・スピーカーで流すコーランの読誦で眠りを妨げられるのに腹を立て、モスクに押しかけてわめき散らした後、スピーカーのケーブルを引き抜いたという。

 ロイドさんはホテルで警察の監視下に置かれており、現在も調べが進められている。警察はロイドさんのビザ(査証)が2006年に失効していたことも明らかにした。インドネシアの法律では、「神に対する冒とく罪」で有罪になれば禁固5年が科される可能性もある。(c)AFP