【8月20日 AFP】米アイオワ(Iowa)州の卵生産会社が、生産した卵がサルモネラ菌に感染している疑いがあるとして、19日までに卵3億8000万個の自主回収を発表した。

 卵の回収を始めているのは、アイオワ州ゴールト(Galt)の卵生産会社ライト・カントリー・エッグ(Wright County Egg)。同社の卵は全米で143のブランド名で販売されている。これまでにサルモネラ菌の中毒例数百件が報告されたことを受け、米食品医薬品局(Food and Drug AdministrationFDA)によると、13日から自主回収を始めた。

 FDA公衆衛生・生物統計担当主任のシェリ・マクギャリー(Sherri McGarry)氏によると「卵の回収としては近年で最大規模」という。

 19日電話会見したFDAの専門家によると、FDAでは5月~7月に流行したサルモネラ菌による食中毒1953例の汚染源を調査していた。今期のサルモネラ中毒は通常の2倍を超えているという。中毒の増加とライト・カントリー・エッグ社を直接関連付けることは避けたが、FDAは同社の養鶏場でねずみによってサルモネラ菌が広がった可能性は指摘した。(c)AFP