【8月17日 AFP】台湾南部の私立動物園「世界蛇王教育農場(World Snake King Education Farm)」で、オスのライオンとメスのトラの子ども「ライガー」3匹が誕生した。台湾でライガーが誕生したのは初めて。しかし、当局はライガーを押収。所有者に罰金を科す可能性もあるという。

 ライガーは15日に生まれたが、同農場の所有者、黃國男(Huang Kuo-nan)氏によると、うち1匹は間もなく死亡。台南県政府当局は同日、残る2匹を野生動物用の別の施設に移送した。

「オスのライオンとメスのトラは幼かった6年以上前から同じおりに入っていたが、何も起きなかった。トラの妊娠はまったく予期していなかった」と黄氏は話している。

 行政院農業委員会(Council of Agriculture)によると、当局の許可なく野生動物を繁殖させたとして、黄氏は、最高5万台湾ドル(約13万4000円)の罰金を科される可能性があるという。

 台湾日刊紙蘋果日報(Apple Daily)によると、生存しているライガーは世界中で約10匹。ライガーは、平均的なライオンよりはるかに大きく成長する可能性があるという。(c)AFP