【8月3日 AFP】(写真追加)英メディアは2日、イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)が、数日以内に中国の実業家によって買収される可能性が高いと報じた。

 この実業家は、香港(Hong Kong)を拠点とする投資企業QSLスポーツ(QSL Sports)を率いるケネス・ファン(Kenny Huang)氏。同氏は、4月から売りに出されていたリバプールを買収するため、同クラブの債権をもつ英銀大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(Royal Bank of ScotlandRBS)と交渉中だと報じられている。

 ファン氏に近い関係者は英BBCスポーツ(BBC Sport)に対し、「移籍市場が終了する(8月31日)前に、交渉は妥結する必要がある」と語った。

 ファン氏は、リバプールが抱えるRBSに対する債務を一掃することやロイ・ホジソン(Roy Hodgson)監督に移籍市場用の資金を提供することを提案しているという。また、新スタジアムの建設も計画している。

 現在の共同オーナー、ともに米国人のジョージ・ジレット(George Gillett)氏とトム・ヒックス(Tom Hicks)氏は、2007年3月に同チームを2億1890万ポンド(約300億円)で買収した。2人は翌年、2つの銀行から3億5000万ポンド(約480億円)の借り換えを行ったが、リバプールは約1億500万ポンド(約140億円)の債務を抱えることとなった。

 ファン氏は、中国では野球やバスケットボールに関心が高いことで有名で、前年には米プロバスケットボール協会(NBA)のクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)の株式の15%を取得している。(c)AFP