【7月29日 AFP】インターネットの内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」に流出した米軍機密文書の中に、米軍や北大西洋条約機構(NATO)軍に情報提供などで協力したアフガニスタン人の氏名が含まれていたことが発覚し、同国のハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領は29日、「個人の生命を脅威にさらす非常に無責任で、衝撃的な行為だ」と批判した。

 ウィキリークスで公開されたのは、アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)の反政府活動に対抗するために米軍およびNATO軍兵士が大量投入された2004~09年の9万点以上に上る米軍の機密文書。

 同サイトの創設者ジュリアン・アサンジ(Julian Assange)氏は、公開した機密文書を調べ、情報提供者の氏名が含まれた文書1万5000点は非公開にしたと語っていた。しかし英紙タイムズ(Times)は、2時間程度ほど文書を調べただけで、米軍に詳細な情報を提供したとされるアフガニスタン人数十人の氏名を発見できたと報じた。

 米国防総省も、文書に氏名が掲載された人物が、生命の危険にさらされかねないことを認めている。同省報道官は、氏名が公開された少なくとも1人からすでにアフガニスタンにいる米当局者に苦情が寄せられたことを明らかにした。

 カルザイ大統領は、今回の個人氏名の公開について「見過ごせない行為」だと非難し、「個々の氏名がどんな文脈で言及されているか調査し、それに応じた対応をとる」と述べた。(c)AFP/Karim Talbi