【7月28日 AFP】(一部更新)中国・江蘇(Jiangsu)省南京(Nanjing)で28日午前10時(日本時間同日午前11時)ごろ、放棄されたプラスチック工場で爆発があった。国営テレビによると少なくとも12人が死亡し、300人以上が負傷した。

 国営ラジオ、中央人民広播電台(China National Radio)のウェブサイトによると、エチレンのパイプラインに引火して爆発した。国営中国新聞社(China News Service)によると、病院で手当てを受けている負傷者は300人以上にのぼり、このうち52人が重傷だという。

 近隣の住民は、爆発時に揺れを感じるとともに大きな音がしたため、大地震だと思って多くの人が建物から逃げ出したと話している。工場から300メートルほどの範囲で住宅や事務所などの建物のガラスが割れる被害が出た。国営新華社(Xinhua)通信は、現場近くを走っていたバスも巻き込まれ、多数の乗客が負傷したと報じた。

 負傷者が収容されている各病院では輸血用の血液が底をつきはじめたため、臨時に設けられた献血所で地元住民たちが献血に協力しているという。(c)AFP