【7月26日 AFP】1万2500本のペットボトルで作られた双胴船「プラスティキ(Plastiki)」号が26日、リサイクルの大切さを訴える1万5000キロの太平洋横断の航海を終え、豪シドニー(Sydney)港に到着した。

 同号は、米サンフランシスコ(San Francisco)からの18日間に渡る航海で、プラスチックゴミや水産資源の乱獲、海洋における気候変動などの危険性を訴えてきた。船体は再生プラスチック容器やリサイクルされたアルミ製かんがい用パイプを素材に、カシューナッツの殻やサトウキビから抽出した天然由来の接着剤を使って作られている。

 プラスティキ号のコンセプトは、同号のクルーたちが国連環境計画(UN Environment ProgrammeUNEP)が2009年に発表した報告書を読んだことがきっかけだという。この報告書では、世界の海洋の1平方キロメートルあたり1万3000個のプラスチックゴミが浮かんでいるとされているほか、毎日800万個のゴミが海洋投棄されていると指摘されている。(c)AFP