【7月26日 AFP】19人が死亡、340人が負傷したドイツ西部デュイスブルク(Duisburg)の野外音楽イベント「ラブ・パレード(Love Parade)」で起きた転倒事故で25日、検察当局が事故原因の調査を開始した。生存者の間からは主催者の計画に落ち度があったとの怒りの声と真相究明要求が高まっている。

 24日に発生した事故について、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)ドイツ首相とドイツ出身のローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI)とはともに恐ろしい事故だとの認識を示し、首相は「詳細な調査」を求めた。

 地元警察によると、犠牲者の年齢は20~40歳で、オーストラリア人、イタリア人、オランダ人、中国人、ボスニア人、スペイン人など外国人7人が含まれている。

■事前警告を主催者が無視か

 関係者によるとイベント当日、会場には警官4000人と警備員1000人が配置されていたが、主催者発表ではイベント参加者は140万人に上っていた。

 一方、独週刊誌シュピーゲル(Spiegel)はウェブサイトで、主催者には25万人が参加するイベントの開催許可しか与えられていなかったと報じた。

 また、近隣ケルン(Cologn)の日刊紙シュタット・アンツァイガー(Stadt-Anzeiger)は26日の紙面で、当局が前年10月の段階でデュイスブルク市長にあてて「会場が小さすぎる」と指摘していたにもかかわらず、警告が無視されたと報じている。

 主催責任者は「犠牲者や遺族への敬意を示すため、今後はイベントを開催しない」と述べ、イベントの廃止を発表した。同イベントは1989年のベルリン(Berlin)の壁崩壊直前にベルリンで初めて開催されて以来、欧州では最大規模のテクノ音楽イベントとなっていた。(c)AFP/Etienne Balmer

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