【7月22日 AFP】北朝鮮は22日、米韓が日本海で計画している合同軍事演習は「世界平和を脅かす」ものであり、米国が21日発表した追加制裁は「北朝鮮に対する敵対政策」だと非難した。

 ベトナム・ハノイ(Hanoi)で開かれている東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議に出席している北朝鮮代表団のリ・トンイル(Ri Tong Il)報道官は、米韓の合同軍事演習について「このような動きは、朝鮮半島のみならず世界平和を脅かす」と不快感を表明。

 また、「米国が朝鮮半島の非核化を真剣に考えているのならば、軍事演習や制裁措置によって敵対的な空気を作りだすよりも、率先して(対話に向けた)雰囲気を醸成するべきだ」「制裁措置は、朝鮮民主主義人民共和国に対する敵視政策を増幅かつ強化するものに他ならない」などと述べた。

 さらに、こうした米国の対応は、国連安全保障理事会(UN Security Council)が9日に採択した韓国の哨戒艦「天安(Cheonan)」の沈没を非難する議長声明の精神にも反すると付け加えた。安保理議長声明は、「天安」沈没事件について「適切かつ平和的な手段」を呼びかけている。(c)AFP/Ian Timberlake