【7月20日 AFP】サラ・ペイリン(Sarah Palin)前アラスカ(Alaska)州知事が18日に米マイクロブログサービス「ツイッター(Twitter)」上に投稿した「新語」が話題になっている。言語学者も困惑する単語ミスだったが、当のペイリン氏本人は、ウイリアム・シェークスピア(William Shakespeare)も同じことをしていたと開き直っている。

 ペイリン氏は、2001年9月11日の米同時多発テロで崩壊した世界貿易センター(World Trade Center)ビル跡地「グラウンド・ゼロ(Ground Zero)」にモスクを建設するとの計画が持ち上がっていることに対し、イスラム教徒たちに「refudiate」するように求めた。これは、どちらも「拒絶する」という意味の「refuse」と「repudiate」を誤って合わせた言葉だ。

 ペイリン氏は当初気恥ずかしく思ったのか、当初のメッセージを削除し、「refudiate」を「refute」に変えて再投稿した。今度の投稿は単語レベルでの間違いはなかったが、文法的にやや問題があった。

 ところが、次の投稿では再び「refudiate」を使った上で、自分は英文学上の天才であるシェークスピアと、「misunderestimate」(「misunderstand=誤解する」と「underestimate=過小評価する」を組み合わせた造語)などの言い間違いで有名な、共和党のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前米大統領と同じ道をたどっているのだと反論した。

 ペイリン氏は、「『Refudiate』や『misunderestimate』、『wee-wee'd up』。英語は生きた言語です。シェークスピアも造語をつくるのが好きだった。称賛すべきことだわ」とツイートした。「wee-wee'd up」は「とてもイライラする」という意味の俗語。(c)AFP