【7月20日 AFP】絶滅したとみられていたスレンダーロリスがスリランカの森林で初めて撮影され、19日に写真が公開された。

 ホートンプレインズ(Horton Plains)・スレンダーロリスは膨らんだ大きな目を持つスリランカに固有の夜行性の小型霊長類で、全長17センチほどまで成長する。発見された1937年から最後に目撃された2002年まで、わずか4回しか目撃されていなかった。

 ロンドン動物学会(Zoological Society of London)と調査にあたっていたフィールド調査員らが、スリランカのホートンプレインズで世界で初めて木の枝に腰かけるオスのスレンダーロリスを撮影した。フィールド調査員は初めて1個体の捕獲にも成功し、調査した後で野生に戻した。

 スリランカでは林業や茶のプランテーション開発が進む農業によって森林破壊が進んでいる。専門家は、生息地の分断によってスレンダーロリス絶滅の危険が高まっていると警告している。(c)AFP