【7月14日 AFP】米大リーグ(MLB)ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のオーナー、ジョージ・スタインブレナー(George Steinbrenner)氏が13日、心臓発作のためフロリダ(Florida)州タンパ(Tampa)の病院で死去した。80歳だった。卓越した経営手腕とばく大な富でヤンキースを率いてきた名物オーナーとして知られていた。

「ボス」の愛称で親しまれてきたスタインブレナー氏は、米スポーツ界で最も権力と富を有する人物の1人。1973年にヤンキースを1000万ドル(約8億9000万円)で買収して以来、オーナーとして前年2009年も含め7回のワールドシリーズ制覇を果たした。

 スタインブレナー氏といえばヤンキースと言われるほどの存在ではあるが、野球以外のスポーツにも関心をもっていた。アメリカンフットボールのコーチ経験もあるほか、1989-96年には米オリンピック委員会(US Olympic Committee)の副会長も務めた。また、米国競馬のG1レース、ケンタッキーダービー(Kentucky Derby)に所有馬を6頭出馬させている(優勝経験はなし)。

 スタインブレナー氏は現場と積極的に関わるタイプのオーナーであり、歯に衣着せない発言や金に糸目をつけない姿勢、強い意志で有名だった。結果として、ヤンキースを世界最高かつ裕福なチームに作り上げた。(c)AFP