スイス司法当局、ポランスキー氏の引渡しを拒否 身柄を釈放
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【7月13日 AFP】スイス当局は12日、30年以上前の米国での少女淫行事件に絡み、スイスで自宅軟禁状態に置かれていた映画監督ロマン・ポランスキー(Roman Polanski)氏について、身柄引き渡しを求めていた米国の要請を拒否し、ポランスキー氏を釈放したと発表した。
ベルン(Bern)で会見を行ったエベリン・ビドマーシュルンプフ(Eveline Widmer-Schlumpf)司法警察相は、ポランスキー氏自身が解決済みだと主張するこの事件の証言記録を米司法省が提出しなかったことなどから、身柄引き渡し拒否を決定したと明かした。
「現在の状況では、ロマン・ポランスキー氏が既に言い渡された刑期を務めた可能性や、身柄引き渡し要請が決定的な過ちにより損なわれる可能性を排除できない」
「事件の真相提示に関して疑念が残っていることを考えれば、要請は拒否されなければならない」
ビドマーシュルンプフ氏はさらに、米国が異議を唱えることはできないと話し、同政府がこの決定を受け入れたことも明かした。しかし、米国務省の報道官は「落胆している」と話している。
ポランスキー氏は、弁護士を通じて支援者に非常に感謝しているとコメントを出した。「私を支援してくれた人たちに心の底から感謝したい。とても満足していることを伝えたい。皆さんに非常に感謝している」
ポランスキー氏は、軟禁状態に置かれていたグシュタード(Gstaad)の別荘を出たが、現在の居場所については明かされていない。(c)AFP/Andre Lehmann
ベルン(Bern)で会見を行ったエベリン・ビドマーシュルンプフ(Eveline Widmer-Schlumpf)司法警察相は、ポランスキー氏自身が解決済みだと主張するこの事件の証言記録を米司法省が提出しなかったことなどから、身柄引き渡し拒否を決定したと明かした。
「現在の状況では、ロマン・ポランスキー氏が既に言い渡された刑期を務めた可能性や、身柄引き渡し要請が決定的な過ちにより損なわれる可能性を排除できない」
「事件の真相提示に関して疑念が残っていることを考えれば、要請は拒否されなければならない」
ビドマーシュルンプフ氏はさらに、米国が異議を唱えることはできないと話し、同政府がこの決定を受け入れたことも明かした。しかし、米国務省の報道官は「落胆している」と話している。
ポランスキー氏は、弁護士を通じて支援者に非常に感謝しているとコメントを出した。「私を支援してくれた人たちに心の底から感謝したい。とても満足していることを伝えたい。皆さんに非常に感謝している」
ポランスキー氏は、軟禁状態に置かれていたグシュタード(Gstaad)の別荘を出たが、現在の居場所については明かされていない。(c)AFP/Andre Lehmann