【7月12日 AFP】11日に投開票された第22回参議院選挙で、菅直人(Naoto Kan)首相率いる民主党(Democratic Party of JapanDPJ)などの連立与党が過半数を割り込む大敗を喫した。

 10か月前の衆院選で政権を握った連立与党にとって初の国民による審判となったが、民主党は非改選を合わせた全242議席のうち106議席を確保するにとどまり、連立を組む国民新党などの議席を合わせても110議席と過半数に遠くおよばなかった。

 明治大学の西川伸一(Shinichi Nishikawa)教授(政治学)は、参院選敗北により、菅首相は強いリーダーシップを確立するという自身の目標を達成できなかったと指摘している。

 衆参で多数派が異なる「ねじれ状態」となり、アナリストらは政権運営がさらに難しくなると分析している。菅首相は野党との連立も視野に入れているとみられるが、その場合には民主党の政策変更を強いられる可能性もある。(c)AFP/Shingo Ito