【7月2日 AFP】100歳まで長生きできるかを予測可能な遺伝子配列を見つけたとする論文が1日の米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。

 米ボストン大(Boston University)の研究チームは、100歳以上の男女1000人以上の遺伝子を分析し、「一塩基多型(SNP)」と呼ばれる多数の遺伝的変異を見いだした。

 このうち、長寿命の人に多い150のSNPを目印として長寿となる確率を算定するコンピューターモデルを作成し、これを使って100歳超まで生きる可能性を77%の精度で予測することができた。

 さらに、110歳以上の超高齢者では、半分近い45%が、長寿に関連した遺伝的変異の割合が高い遺伝子標識を持っていることを突き止めた。

 こうした変異を1つずつ明らかにしていくことにより、健康に長生きできるグループを特定可能になるのではないかと、研究者らはみている。

 研究を主導したトーマス・パールス(Thomas Perls)教授は、このような分析手法は予防医学やテーラーメード治療に有用であるかもしれないと期待を寄せている。(c)AFP