【6月24日 AFP】(一部更新、写真追加)支持率低下で党内から退陣圧力が高まっていたオーストラリアのケビン・ラッド(Kevin Rudd)首相が24日、労働党党首を辞任した。新党首にはジュリア・ギラード(Julia Gillard)副首相(48)が選出され、同国初の女性首相が誕生した。

 2007年の首相就任以来、高い支持率を維持してきたラッド氏だったが、資源業界への課税案や温室効果ガス排出権取引の導入先送りなどに批判が集中し、年内に選挙が予想される中で支持率が急落していた。ラッド氏は23日夜に党首選の実施を発表したが、直前で立候補を断念。対立候補不在でギラード氏が新党首に選ばれた。

 ギラード氏は英ウェールズ生まれの元弁護士。(c)AFP/William West