【6月18日 AFP】国連(UN)は17日、中央アジア・キルギス南部の民族衝突のため家を追われた住民は40万人との推計を明らかにした。

 国連人道問題調整事務所(UN Office for the Coordination of Humanitarian AffairsOCHA)当局者によると、うち、隣国ウズベキスタンに逃れた難民は10万人、国内の別の場所に逃れたいわゆる国内避難民は30万人と推定されている。なお、数字には子どもは含まれていない。

 同日には、外国からの支援物資が難民キャンプに届き始めた。

 ウズベキスタンの国境付近に設けられた難民キャンプでは、国連難民高等弁務官事務所(UN High Commissioner for RefugeesUNHCR)とユニセフ(UNICEF)が夜を徹して数百のテント設営した。これまでに1000人弱の難民が到着し、職員から服や毛布を受け取った。今後、ウズベキスタン政府が設置した一時避難所に身を寄せている数千人程度がここに移されると見られている。

 キルギス政府は、5日間続いているこの民族衝突による死者を191人以上、負傷者を1971人と発表している。(c)AFP/Muhammad Sharif