【6月4日 AFP】南アフリカのダーバン(Durban)新国際空港に設置されたズールー人(Zulu)の偉大な戦士、シャカ王(King Shaka)の銅像が「牛飼いの少年に見える」との苦情を受け、2日に撤去された。

 シャカ王は19世紀初頭にズールー王国を建国した人物だが、南アのアンドリース・ボタ(Andries Botha)氏が300万ランド(約3600万円)の予算で制作したブロンズ像は家畜に囲まれ、手には戦士の証しである槍が握られていない。そのため、シャカ王の血を引く現ズールー王のグッドウィル・ズウェリティニ(Goodwill Zwelithini)王が苦情を申し立てたという。

 王のスポークスマンは3日、AFPに対し「シャカ王は、牧童のようではなかったはず。ズールー族の王だったんですから」と話した。

 現代の南アでズールー人初の国の指導者となったジェイコブ・ズマ(Jacob Zuma)大統領は前月8日、11日に開幕するサッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で、7試合の会場となるダーバンをアピールするイベントの一環として、この銅像の除幕式を行った。

 開港からわずか1か月の空港の隅の方に設置されていた銅像だが、修正を加えた後で、もっと目立つ場所に設置されるという。

 なお現ズールー王、ズウェリティニ王には、政治的な実権はない。シャカ王はズールー族を1つにまとめて広大なズールー王国を建国し、大英帝国の植民者らと死闘を繰り広げた(ズールー戦争)英雄として今でも尊敬を集めている。(c)AFP