【6月3日 AFP】米南部ルイジアナ(Louisiana)州沖のメキシコ湾(Gulf of Mexico)で爆発・水没した、英エネルギー大手BPの石油掘削施設「ディープウォーター・ホライゾン(Deepwater Horizon)」の事故で流出したとみられる原油が3日、フロリダ(Florida)州の沿岸に接近している。

 米海洋大気局(National Oceanographic and Atmospheric AdministrationNOAA)は最新の予測で、原油はフロリダ州沿岸から11キロにまで近づいており、海水浴客に人気の美しい海岸に原油が到達するのは時間の問題だとしている。

 フロリダ州のチャーリー・クリスト(Charlie Crist)知事は、一両日中にも海岸に原油が到達する恐れがあると警告した。

 マイアミ大(University of Miami)の研究ではメキシコ湾の油膜に覆われた面積は2万4000平方キロを超え、5月1日時点の3倍に達した。

 すでにルイジアナ州沿岸に達した原油は1日ごろからルイジアナの東に位置するミシシッピ(Mississippi)州、アラバマ(Alabama)州沿岸に到達し始めており、フロリダ州に到達すれば4州目となる。(c)AFP