【5月31日 AFP】日本の調査捕鯨に抗議している米環境保護団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation SocietySS)」のメンバーで、日本の捕鯨監視船に侵入したなどとして傷害や威力業務妨害など5つの罪に問われたピーター・ベスーン(Peter Bethune)被告(45)の公判が31日、東京地裁で開かれ、ベスーン被告は、第2昭南丸に投げた瓶に入っていた「腐ったバター」の酸性度はオレンジジュースほどだったと述べて傷害罪について改めて無罪を主張した。

 SSの超高速抗議船「アディ・ギル(Ady Gil)」号の船長だった被告は、アディ・ギル号が衝突して沈没した数週間後、第2昭南丸に侵入。強酸性の酪酸が入った瓶を発射して日本人船員1人にけがをさせたとして傷害など5つの罪に問われている。検察側は、被告は「腐ったバター」(または「酪酸」、「悪臭弾」)を投げて船員(24)1人の顔にやけどを負わせ、ほかの複数の船員の目を傷つけたと述べた。

 ベスーン被告は傷害罪以外のほかの4つの罪は認めたものの、傷害罪については、船員にぶつかる「可能性がとても低い」と考えて瓶を発射したことや、瓶に含まれていた酪酸の酸性度がオレンジジュースと同程度だったと述べ、改めて無罪を主張。「(瓶の中身は)とても臭い。けれど海に落ちても大丈夫。オーガニックで生分解性であり、誰も傷つけない」と述べた。

 ベスーン被告は、有罪になれば最高で懲役15年を言い渡される。(c)AFP/Kimiko de Freytas-Tamura