【5月30日 AFP】中国当局は30日、同国東部江蘇(Jiangsu)省泰興(Taixing)市内の幼稚園にナイフを持って侵入し、園児29人と教師2人、警備員1人を刺してけがをさせて殺人罪で死刑判決が確定した徐玉元(Xu Yuyuan)死刑囚(47)の刑を執行した。司法関係者が語った。

 徐死刑囚は前月29日、泰興市内の幼稚園に侵入して32人にけがをさせ、うち4人は重傷となった。泰興市の中級人民法廷は今月15日に死刑判決を言い渡していた。

 中国国営の新華社(Xinhua)通信によると、裁判で徐死刑囚は、ギャンブルや仕事上の取引で資金を失い、私生活でも挫折に苦しんだことから社会に対する怒りを爆発させて犯行に及んだと動機を語った。徐死刑囚は9年間失業していた。

 中国では過去2か月で幼稚園などの襲撃事件が5件発生しており、子ども15人を含む17人が死亡、80人以上が負傷している。(c)AFP